元・靴設計士 兼 現・靴修理人 兼 シューフィッター 兼 靴マニアのコマツです。

東京某所で靴修理やってます。イギリスのノーサンプトンで靴のあれやこれやを学んで、20代の頃10年間ほど靴の設計の世界にいました。30代からリペアの世界へ。靴フェチではありませんが、革靴からスニーカーまで、高いのから安いのまで、めったやたらと書いていきます。

16 アディダス

なんの説明もいらないすごいメーカーです。ただ、個人的には

10年に1回大失敗をやらかしてくれるメーカーとして楽しみにしています。

失敗じゃない、「なんでそうなった」レベルの話です。具体的にいきましょう。

1984年・・・マイクロペーサー ¥57000

マイクロペーサー アディダス に対する画像結果

当時の記事をコピペします。「走行距離・時間・平均時速を記憶・計算し(略)マイクロコンピューターつき(略)アッパーはカンガルー革」

なんでつくった。誰も止めなかったのか。

翌年に発売されたニューバランスM1300が当時300ドル(¥39000)で今でも語り継がれてるのに、この残念さがいい。コンピューターも壊れまくりであまり評判がよろしくなかった。なお右足の同じ部分はただのポケット。

②1993年・・チューブラ― たしか¥20000くらいだった

ソース画像を表示

はい、注射器がついてます。ヒールのU字型のチューブに空気を入れてエアの圧力を調整します。たしか専用の小さいトランクに靴と注射器が一緒に入っていたはずです。注射器のエアのカートリッジも¥5000以上した気がする・・。

なんでつくった。誰も止めなかったのか。走ってる最中にエアが漏れて来たら都度入れるんか。

③2006年・・・ADIDAS-1 ¥35000円(CD-ROMの解説書つき)

ADIDAS_1 に対する画像結果

ソールに毎秒500万回の計算をこなすマイクロチッププロセッサーを内蔵。ヒールのセンサーから毎秒1000回送られる圧力データを瞬時に計算し、その瞬間にあった最適なクッションを(以下略)

なんでつくった。誰も止めなかったのか。あとソールの500万回の計算とヒールの1000回の計算の差は一体何なんだ。

④2013年・・・スプリングブレード ¥20000

ADIDAS ブレード に対する画像結果

え?深海からきたの?カンブリア紀?あれ?センサーは?マイクロコンピューターは?いきなりのバネまかせ?

このモデルは今でも在庫があれば買えます。私も店頭で試着しましたが、クッション性ガン無視のひたすらの反発力。痛え。いろんな意味で。それと修理やってると思いのほかこのモデルがやってくるんですよ。「ブレードがぱっきり折れた・・」と。(直りません)

 

以上、残念なアディダス4選でした。でも、①と②はいい感じでアレンジされて復刻されてるんですよねー。チューブラ―なんかちょっと欲しいくらい(注射器は必要ないみたいです)。なんというか、企画部がいい意味でぶっ飛んでたんじゃないでしょうか。時代が追い付いてこれなかったんでしょう。

10年たったら、③と④もアップデートされて帰ってくるはずです。知らんけど。

今回はこのへんで!