冒頭から申し訳ありません。②と③が逆になりました。この原稿がアップ出来てなかったようなので、失礼いたしました。
惜しくも先日2020年4月4日、84歳で旅立たれました。現地のメディアによると、コロナだったそうです。
本題です。
修理屋目線で語りますが、マノロブラニク・ジミーチュウ・クリスチャンルブタンと並んで良く持ち込まれるブランドです。めちゃくちゃ綺麗ですよね。私は男なので履き心地はわかりませんが、お客様のほとんどはかなり丁寧に履かれています。
圧倒的絶対的に新品の状態で滑り止めのハーフラバーの依頼が多いです。革底で滑りますので。
そして、地味にセルジオロッシは作業しづらいのが本音です。
靴底が丸みを帯びてるんです。
つま先の方はまだフラットですが、土踏まずのあたりはもう・・丸いです。見た目のエレガントさと、「マシーンではなく手で作業しないと出せないオーラ」がすごい。
そこにフラットなゴムを「靴底を削って」付けなければいけないので、修理の腕がくっきり試されます。
私は幸いまだやらかしてませんが、本体を傷つけた、側面からのゴム感が想像と違った(安っぽくなった)、イメージが変わった・・等々で弁償に追いやられた職人を何人も見ています(汗)。
良くも悪くもお客様とのコミュニケーションと信頼がなければ手を付けられません。
うまくいったときの安堵感は20年たっても変わりません。ピンヒールのゴム交換も未だに緊張します(笑)。
セルジオロッシをお持ちの方、どうか信頼関係のおける職人を見つけてください。見つけ方は・・・また今度書きます!